ヤマトホールディングス元会長講演

1月17日にヤマトホールディングス元会長、ヤマト運輸元社長、ヤマトグループ総合研究所理事長の木川眞氏の講演を拝聴する機会がありました。

 

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昨年11月に創業100周年を迎えたヤマト運輸ですが、「フィジカルインターネット」という考え方に注目しています。これは、トラックなどの輸送手段が持つ輸送スペースと、倉庫が持つ保管スペースを物流会社同士でシェアリングし、それらの稼働率を高めると同時に、燃料消費量を抑制し環境への負荷を減らすことで、持続可能な社会を実現する革新的な物流システムのことです。

当日配送、配送料無料キャンペーンなどを展開するアマゾンからの受託貨物は減らしましたが、物流会社個々でなく、官民一体となった物流効率化のためのインフラ作りに取り組まれています。

クール宅急便」は日本のデファクトスタンダードになっており、この利便性の高い冷凍小口配送のノウハウを、中国の巨大な市場にも展開しようとしています。

次の100年に向けて、デジタル技術を活用した、国内外の物流の様々な革新が期待されます。