日本FP協会東京支部、東京都金融広報委員会、東京証券取引所(日本取引所グループ)主催の共催イベント『コロナ後のマネー・家計・人生 ~未来を切り開く新・資産形成術』のオンラインセミナーを視聴しました。
公認会計士・税理士の山田真哉氏の講演。書籍『さおだけ屋はなぜ潰れないか?』で有名な方です。
会計センスの考え方についてお話いただきました。
・本多静六氏「4分の1天引き法」
・FIRE 貯蓄→投資(利回り4%)→生活
・お金の3つのことしかできない(加える、減らす、動かす)
・男は必要なら1ドルの品物に2ドル支払うが、女は必要なくてもセール中なら2ドル支払う(アメリカのジョーク)
・「限定7割引」「本日ポイント5倍」「100人に1人無料」にお得感を感じるか
会計クイズをいくつか紹介されていました。
Q1、コスト削減したい。2つのうちどちらがトクか?
①1000円のものを500円で買う
②101万円のものを100万円で買う
正解は②、「パーセンテージ」でなく「絶対額」で考える。
Q2、同じような商品が2つある。どちらがトクか?
①「定価1000円 特価800円」
②「定価700円」
正解は②、「金額重視主義」で考える。
Q3、次の投資をするべきか?
「10万円投資して毎週500円の配当金」
正解は「投資しない」
500円×52週=26,000円÷10万円×100=年利26%
利回りが良すぎて詐欺。
Q4、売るならどちらの株?
①昔10万円で買った現在20万円の株
②昔30万円で買った現在20万円の株
正解は②、含み益のある株①は売ると税金がかかるが、含み損のある株②は売っても税金がかからない。損切りの際は、埋没費用(サンクコスト)を無視することが必要です。
1991年1月から30年間、毎月5千円を日経平均に投資したとすると、元手180万円は341万円まで増えたそうです。長期・分散・積立投資は、損しにくい投資と言えそうで、「人間は損をしたくない」というプロスペクト理論にもかなっています。