東南アジア中小企業診断士会オンライン定例会に参加しました。
タイ在住の方、ベトナムやタイに在住歴のある方など多彩なメンバーが10名参加。
最初に自己紹介や近況報告。
講師の池田真一郎氏から「タイでの中小企業の人事」についてセミナー。池田氏よりタイ日系企業の工場長経験に基づき、タイでの人事労務のポイントについて解説頂きました。
・言わなくても通じる日本の文化はタイでは通じない
・タイ人スタッフの「マイペンライ(大丈夫)」に安心してはいけない
・報告のルールを事細かく決めることが大事
・タイ人は日本人以上に集団主義
・社員旅行、運動会、パーティー、制服などで仲間意識を高めることが大切
・タイに進出している日系中小企業の駐在員は製造か営業の出身がほとんどで、人事制度の構築は中小企業診断士のビジネスポイント
・採用はJob Description(職務記述書)に基づくジョブ型採用が基本
・職歴は4ヶ月(119日)の試用期間未満があるとガッカリ人材の可能性があり要注意
・国立大学84校、私立大学72校あり、国立大学はチュラロンコン大、マヒドン大、チェンマイ大がトップ3
・解雇に際しては、労働者保護法で許される解雇事由に当てはめることが必要
・できる限り多くの懲罰ケースを就業規則に盛り込んでおく
・麻薬陽性でも病人扱いで治療の機会を与えるためという理由で解雇できないが、治療後に再度陽性になった場合は解雇できる
タイでの人事労務について現場経験に基づくリアルなお話が聞けて大変参考になりました。