オンラインセミナー「資産分散でリスク分散?~MUFGと考えるバランス運用~」

掲題のオンラインセミナーを聴講しました。

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米国株式は2022年までは上昇傾向、2022年からの金利上昇により経済活動の抑制、株価下落となりました。米国国債も2022年は下落傾向でした。2022年は急速に円安ドル高が進みました。また米国インフレ率は2022年に大幅上昇しました。

長期的な運用成果に最も影響を与える要因は、資産配分を考えた分散投資です。ポートフォリオリターンの変動の91.5%は資産配分によって決定される、との研究結果もあります。

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年ごとに一番高いリターンを上げる資産を選び投資することは困難です。一つだけの資産に投資すると値下がり時に大きな損失を被りますが、複数の資産を組み合わせることで損失を抑えることもできます。中でも、国内株式と国内債券の組み合わせが逆相関の関係が強く、資産配分効果が高いそうです。

資産配分にあたっては、資産ごとの値上がり値下がりを見ながら、定期的に資産の組み替えを行うリバランスが重要です。ただ、このリバランスを個人で行うのは難しく、かつ手間が掛かりますので、リバランス機能が組み込まれているバランス型ファンドを購入するのも一つの手です。

長期保有もリスク軽減には大きな効果があります。国内債券、先進国債券、国内株式、先進国株式を1/4ずつ組み合わせたポートフォリオを1年しか保有しなかった場合の損失は、10年保有した場合の損失を上回ったというデータがあります。

行動心理学でも言われるように、株価が下がるかもしれないと考えて早めの損切りをしたり、株価はまた上がると考えて手放しできなくなったり、投資家の心理が投資の収支に与える影響は大きいです。このような心理的影響を避け、長期に安定した運用をする観点からも、バランス型ファンドは強みがあります。

セミナーでは、運用成績の良いバランス型ファンドをいくつか紹介頂いていました。国内REIT、先進国REITを含むファンドもあり、大変興味深いです。詳細なマーケットレポートも提供頂けますので、マーケットの勉強の意味でも購入を検討したいと感じました。