中小企業診断士更新理論研修

中小企業診断士資格の更新要件となっている理論研修を受講しました。

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1限目は、関東経済産業局の講師の方からの「中小企業のDX化」に関するご講演を拝聴しました。
・DXの一例として、蓄積されたデータを活用した販路拡大や新商品の開発による付加価値の向上が挙げられる
・日本のデジタル競争力は、67ヵ国中31位
・多くの中小企業の理解は、DXを業務効率化やコスト削減に留まる動きと考えていて、DXの正しい理解は道半ば
・デジタル化が未着手、デジタライゼーションの段階が中小企業の3分の2を占める
・DXの取り組みは、日本はコスト削減、ドイツは利益増加に注力
・「中堅・中小企業向けDX推進の手引き2025」では、以下が挙げられている①経営者のリーダーシップ②中長期的な視点③身近な成功体験④データ活用・分析と価値創出⑤DX人材育成⑥変革と取組拡大⑦支援機関等による伴走支援の活用
・DX認定事業者は、約1,500社(うち関東700社超)
・DX認定は、年間いつでもオンライン申請可能で認定・維持費用無料
・デジタル人材育成プラットフォーム①「マナビDX」https://manabi-dx.ipa.go.jp/ケーススタディ教育プログラム③地域企業協働プログラム
・「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン」には、情報セキュリティの基本方針や関連規定のひな形も掲載
・「情報処理安全確保支援士」制度が2016年創設、約24,000人登録
・統一の「セキュリティ対策評価制度」を検討中、発注企業と受注企業に共通の物差しとなる
・関東経済局が中堅中小企業、東京大学教育機関の事務局となり、各々のニーズとシーズを取りまとめ、産学連携の取組を進めている

2限目は、「中小企業の事業承継支援」について中小企業診断士試験方から講演いただきました。
1.事業承継M&Aにおけるマインド
買い手企業:成長への投資
売り手企業:事業承継における最後の手段
2.市場
年間4万社近い廃業ペースで会社が減少
後継者不在率は低下傾向も、事業承継支援は
これからが本番
3.M&Aに求めるもの
買い手は事業性・成長性 売り手は従業員の雇用維持・価格を重要視
4.市場プレイヤー(仲介会社)
中小仲介会社のM&Aは実質1900件程度、登録会社数2949社 高い成功報酬体系
5.M&Aの失敗率
「期待を下回っている」が24% 4件に1件のM&Aは期待を下回る効果
その理由はPMIの取組領域にあたる
異なる文化・マインドの2社を1つの会社にして、統合していくことは難しいこと
M&Aした後の統合作業であるPMIが事業承継M&Aの成功の鍵となる

売り手従業員の心理状態に留意する必要がある
① 非常に繊細
M&Aを機に大きく変化する
「経営者が好き」「会社が好き」が無くなる
② 売り手従業員にとってM&Aのメリットは、ほぼ無い
・不安 これから仕事・生活がどう変化するのか?
・不満 PMIという余計な仕事が増える(制度の統合・事務所の統合)
→売り手従業員が納得するM&A戦略を伝えることで初めてモチベーション高く働ける環境になる

4時間半に及ぶ研修でしたが、中小企業のDX化とM&Aについて学べる良い機会でした。