MoneyForward主催の「お金のEXPO」セミナーに参加しました。
本日参加した講演の内容です。
(1)元プロ陸上選手の為末大氏とボストンコンサルティングの御立尚資氏の対談
・モチベーションの維持には長期目標モデルと即時報酬モデルがある。
・人を動かす力には指示命令のパワーと人を巻き込むインフルエンスがある。
・ニューヨークの1900年は馬車が中心だったが、1908年のT型フォード登場により1913年には自動車が普及した。
・世界人口は紀元1年の2.6億人から1000年の2.67億人まで700万人しか増えていないが、1950年には25.26億人、2001年には61.49億人に達した。
(2)FPで社会保険労務士の井戸美枝氏の講演
・介護保険は2021年に改正予定。医療、介護は居宅まわりでの対応を推奨する方向。
・女性は75歳時点で800万円の介護資金が必要。余命を13年として試算。
・介護期間の平均は4年11ヶ月だが人により期間はまちまちである。
・エンディングノートに財産と家族へのメッセージを記し3世代で共有するのが望ましい。
(3)ファンドピッチコンテスト
・投信会社4社が自社ファンドを紹介、参加者投票によるコンテストを実施。
①セゾン投信:本質的価値に対して株価が割安な企業を銘柄に組み込んでいる。
②三菱UFJ国際投信:次世代を代表する米国株を対象とする。
③アセットマネジメントOne:日本の中小企業を銘柄とする。
④フィデリティ投信:Jリートを対象として不動産の賃料収入を見込む。
・結果、三菱UFJ国際投信が優勝した。米国株式市場ウォッチのためファンドマネージャーは朝4時起きとのこと。
(4)東京海上あんしんエージェンシーの講演
・人生100年時代について、平均寿命は女性87.14歳、男性80.98歳だが、死亡数が最も多い年齢は女性93歳、男性87歳である。
・老後2000万円問題について、老後の月あたり不足資金5.5万円×12ヶ月×30年=1980万円という計算式による。
・老後2000万円問題の政府報告書で、お金のアドバイザーが必要との指摘あり。
(5)アセットマネジメントOneの講演
・投資目標、投資金額、自分が取れるリスク、現実的な運用利回りが投資の肝である。
・ハイリスクハイリターン資産へ何となく投資するのは望ましくない。
・一般的な8資産の買うor売買なしのみのファンドの組み合わせは256通りだが、推奨ファンドは25資産の買うor売買なしor売るの8473億通りの徹底的なリスク分散をしている。
(6)日本ホールディングスの講演
・京都不動産投資の特徴について。
・景観保全のため最高31mの高さ制限あり。
・道路幅員が狭く容積率制限が厳しい。
・単身者用マンションの供給が少ない。
・一方で大学が多く学生も多い。
・外国人観光客が多くホテルの建設ラッシュ。
(7)小泉進次郎環境大臣とMoneyForward辻社長の対談
・国連の演説はドイツのメルケル首相、インドのモディ首相など世界の首脳がスピーチしたが、環境活動家のグレタ氏のスピーチが一番インパクトがあった。
・クールビズが根付いた理由は、ネクタイを付けない快適さのように、何かを極度に我慢させないことが根源にある。
・水道水を美味しく飲める国は世界に10ヶ国ほどしかない。日本の水道水は500ml 2円。水道水を飲むことでペットボトルの排出を減らせる。
・グリーン国債の発行最多国はフランスである。
・日本の大臣は日本の国債を買えないルールがある。
・ESG(環境、社会、ガバナンス)関連のファンドは投資対象として意義深い。
・金融庁にはCSO(チーフサステナビリティオフィサー)がいる。
・環境省の予算は8000億円、厚労省の予算は30兆円である。環境省は人、金が不足。
・人は好きな仕事に取り組ませるべき。例えば環境省でフジロックなどのフェス好きな人はフェス担当にするなど。
・環境省にしかできない仕事の再構築をしている。エコドライブ月間よりも、ヒアリ対策のような緊急度の高い業務に優先的に取り組むなど。
・小泉進次郎氏は中学3年時に新聞配達のアルバイトを通して働くことの大切さを学んだ。
一日で多くの講演を聴き、多くのことを学べた有意義なセミナーでした。