簿記1級試験結果

6月に受験した簿記1級試験の結果をWebで確認しました。

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結果は51点(平均点48.9点)で不合格。合格点の70点まで19点足りませんでした。前回が45点でしたので、若干伸びました。税理士試験の簿記論の勉強と並行して学習を続けた甲斐があります。

得点内訳は、

商業簿記10/25(平均点10)

会計学12/25(平均点10.2)

工業簿記21/25(平均点18.2)

原価計算8/25(平均点10.5)

受験者1,445名、合格者205名、合格率14.2%

受験当日に記録した試験内容は以下でしたので、原価計算足切りの10点を下回っていたのが予想通り。商業簿記が思ったより得点できていない印象。会計学連結会計のような定番問題は解法をしっかり押さえる必要があります。

商業簿記は、定番の試算表と決算整理からの損益計算書作成問題。返品資産、返金負債、契約資産、契約負債などについても問われました。ソフトウェア開発に係る売上高、売上原価、受注損失引当金は、工事会計の考え方で解ける問題でしたが誤答。減価償却は、投資不動産への振替もあり、減価償却費が営業外費用、研究開発費に分かれるところがポイントで正答。減損損失も正答。投資有価証券は、有価証券利息、為替差損益とも正答。概ね落ち着いて良く解けました。難易度中。

会計学は、択一式を5問中3問正答。会計方針の変更については遡及適用、誤謬の訂正については修正再表示という箇所はこの機に覚えたいです。キャッシュフロー計算書で、①受取利息・受取配当金、支払利息を営業キャッシュフロー、支払配当金を財務キャッシュフローにするパターンと、②受取利息・受取配当金は投資キャッシュフロー、支払利息・支払配当金は財務キャッシュフローにするパターンも、今回知りました。記述式の連結会計は、在外支店も含めた連結で、その他有価証券評価差額金の推移もあり、相当難しかったのですが、解ける箇所は解いて点数を稼ぎました。難易度高。

工業簿記は、多肢選択式は推測で全問正解。記述式の全部原価計算と直接原価計算の問題は基本的な内容で、本来は全問正解できるレベルですが、理解が曖昧で失点。難易度低。

原価計算は、選択式が難しく失点。記述式は正常仕損費の計算と配賦、異常仕損費の計算と理論がポイントでしたが、先入先出法の場合の仕損費の配賦で期首在庫分の差し引きを忘れ、計算も端数が出たまま解答して撃沈。本来的には容易な問題でしたが、大幅失点で、これがそのまま今回の試験全体の合否を分けました。難易度低。

11月試験で捲土重来を期します。