日本製鉄会長講演

日本製鉄の橋本英二会長の講演を拝聴しました。来月69歳を迎えられますが、意気軒昂です。

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営業、海外事業以外を経験せず社長就任

最初の担当がトヨタ自動車

ハーバード大学ケネディスクールで上川陽子前外相と同期

八幡製鉄所を九州製鉄所八幡地区に名称変更

マネジメントは部分最適から全体最適

USスチール買収を実現し再び世界一の鉄鋼メーカーになるのが悲願

中国の減速が世界の鉄鋼業界に与える影響は50〜60兆円と予想

社長就任後、社員年収の5割増を実現

新社会人は仕事を素直に覚えて戦力となること

会社が楽しい訳がなく、経営者が会社を楽しくする義務はない

原点を忘れず、本質を考えること

論理と数字で物事を定量化する

独ティッセンの経営危機など大企業も安泰ではない

日本の生産性は海外諸国と遜色ないが、適正な価格設定ができないため付加価値が劣る

企業のコスト(調達コスト、賃金コスト、金融コスト/金利)がデフレ下で下がり続けたため、配当原資が捻出できた

物価高、賃上げ、金利上昇などの状況変化の中で、DX、ITの活用などイノベーティブなコストダウン、適正な企業物価の追求が必要

脱炭素の推進など官民連携が欠かせない

米中対立によるブロック化が進む

米国にはサプライチェーンの欠如がある

テスラのモーターは米国に工場がなく、メキシコで製造して米国に輸出している

ASEANの最大の投資元は中国

リスクに挑戦しないことが一番のリスク

縮小均衡は人材力が落ちる

リスクに過敏になりすぎない 

数字とロジックに従い判断する

大義名分があるかが大事

従業員が一番大事、良い従業員がいれば顧客、株主に対する価値実現につながる

すべての内容が腑に落ちて、さすが一流の経済人と感じました。